将棋の史上最年少棋士・藤井聡太四段(14)が26日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた「第30期竜王戦決勝トーナメント1回戦」で、後手の増田康宏四段(19)を破り、歴代最多記録となる29連勝を達成した。(スポーツ報知)→元記事


いやぁ藤井四段、素晴らしい。
29連勝ですよ。
私自身、確か小さい時に家で将棋をする機会があり、駒の進め方などを紙に書いたものを家の壁に貼って覚えた記憶がありますし、確か小学5年生の時だったか「将棋クラブ」に所属していました。
しかし、 私の場合は連戦連敗で1勝しかした事がないという・・・(汗)。
本当に弱いので(ゲームの方でもシミュレーション系は大の苦手だったりする・・・)、彼のこの凄さは本当によくわかるわけです。


将棋というのは本当に頭を使うゲームで、対戦する際には何十手も先を見据えて指していくわけで。
マス目自体は9×9の81しかありませんが、どの駒を使うか、そしてどこに指すのかによってパターンが変わるのですから、その数はかなり多いと見ていいでしょう。
そこで、まぁ一応私も数学コーチャーですし、その手数を数学的に出してみようと思うわけです。
 将棋の場合、乱暴な話で、自陣は、9・2・9で、20の駒を使います。これが、前進して一歩前へ平行移動し、その時、すべての駒が位置を交換し合うとすると、「空き」も駒にとりあえず考えると、1前進の平行移動で、30の駒が新しい30の位置にランダムに入ると、30!です。相手の陣まで、6ステップなので、6×30!、相手もこういう可能性で動くので、(6×30!)^2となります。 この結果である(6×30!)^2=2.4×10^66なのでやはり相当数の手数がある事になります。
しかしこの計算は全ての駒が1つしか進めないという仮定でのものなので、実際はもっと少ない数になります。現にプロ棋士同士の対戦で勝負がつくのが平均112手だそうで、一番多い手で昭和44年の芹沢VS原田の順位戦で390手であるという事からもさすがに上の計算式の結果ほど多くはないという事がわかるでしょう。

また、彼自身5歳から将棋を始めたそうで、それがよかったのでは?と言う意見が多いようですが、私もそれはその通りだと思う次第です。
私自身も5歳で公文式に通い始め、そして5歳でエレクトーンを始め、そしてそれが今現在において塾で数学を教え、そして器楽や合唱として今も音楽と接する事が出来ているという事を考えますとこれはあながち間違ってはいないと思うわけです。
藤井四段のように、その頃に自分が興味を持って始めた事が何よりよかったのでしょう。
やらされた、させられたではなく、5歳という年齢の時に自分でしたいと思って始めた事。
これが今回の偉業を成し遂げる事となった一因ではないかと。
ちょうど私の下の甥っ子が今年で5歳となりましたし、何か興味を持つものが出来れば始めさせるのには一番最適な時期という事ですが、今通っている体操教室は果たして興味を持ってくれているのかどうか・・・。

しかし本当に彼は凄いですね。
このように若い子がどんどん色々な分野で活躍しているのを見ると本当に将来が楽しみになってきます。
日本もまだまだいけるんじゃないかと思いますね。