みなさんは「君が代行進曲」を知っていますでしょうか?
名前からして想像できると思いますが、この曲はいわゆる「軍歌」です。
今はやれ「集団的自衛権」とか何やで軍歌の事を言うだけでもやれ「右」だと言われそうな雰囲気ですけれども。
今回はこの「君が代行進曲」について取り上げることにします。
この「君が代行進曲」は、1880(明治13)年に吉本光蔵によって作曲されたものです。
曲は聴いてもらえれば解る通り、あの「君が代」のメロディーを基に行進曲にされています。

ちなみに歌詞は以下の通りです。

君が代は
千代に八千代に
細石(さざれいし)の
巖(いはほ)となりて
苔の生(む)すまで

來れや來れやいざ來れ
皇國(みくに)を守れや諸共(もろとも)に
寄せ來る敵は多くとも
恐るる勿(なか)れ怖るるな
死すとも退く事勿れ
皇國の爲なり君の爲

君が代は
千尋(ちひろ)の底の
細石の
鵜のゐる磯と
現(あらは)るゝまで

ここでのポイントはこの曲には2番の歌詞があり、その歌詞は今はほとんど知られていないことですけれども。
多分ほとんどの人はこの「君が代行進曲」自体知らないのかもしれませんね・・・(遠い目)。

私自身中学時代、市内上部5中学校(角野・船木・泉川・中萩・大生院)での合同演奏でこの曲を演奏する機会に巡りあい。
その際に初めてこの曲の存在を知ったわけです。
考えてみれば当時は中学生も平気で軍歌を演奏していたわけですし、まだましだったのかなぁとも思うのですけれども。
その時ですらこの曲は私の担当楽器がチューバだったと言うこともあり、所謂「君が代」のメロディーラインがパート譜だったのでよく覚えています。
普通チューバは低音楽器なので大体は伴奏系統であることが多いわけで。
しかしこの「君が代行進曲」は、その伴奏パートが所謂「君が代」のメロディー部分。
そう、「君が代」のメロディーをチューバで吹けるという、この素晴らしさはなかなか味わえない訳で。
ちなみにその「君が代」の吹奏楽演奏がこちら。

こちらの「君が代」ではチューバは本当に低音部分ばかりですから

少々話が飛びましたがこの「君が代行進曲」。
この曲の素晴らしいところは行進曲であるのに原曲である「君が代」もしっかり醸し出されていること。
まさに大日本帝国ここにある。という感じじゃあないですか。

1880年に作曲されて今年で234年。
私を含めまだこの曲が愛されているということはやはりこの曲が素晴らしいという事を示していると思います。
残念なのはこの曲が演奏されている機会が本当に少なくなっていること。
もっとも、この曲を知っている人間が減り、その結果この曲が埋もれていってしまうことが一番心配でありますが。

これを含めた「軍歌」というものも一度このブログで取り上げたら面白いかもしれませんね。
左の人たちがキーキー言うかもしれませんが